中学・高校生の諸君へ
MENU »中学・高校生の諸君へ »第十話 愛は与えて忘れなさい第十話 愛は与えて忘れなさい
この言葉はキリスト教の有名な教えである。
例えば、私が誰かにいいことをしてあげたとする。そうすると私はその人から「ありがとう」という感謝の言葉をもらったり、何かお返しを期待します。しかし、その人は私がしてあげたことに気付かない。私は腹立たしく思う。「なんてやつだ。せっかくしてやったのに、恩知らず。もうあいつなんか知らない。」これでは、せっかくの良い行いが台無しである。
そこで、「愛は与えて忘れなさい」である。自分が誰かにしてあげたことを忘れるのです。感謝の言葉もいらない。見返りも求めない。そうすれば、与えて忘れられた愛はどうなるのでしょう。それは神様が覚えてくれているのです。神様がその人に代わって私にお返しをしてくれるのです。神様からのお返し、プレゼントなんて想像できますか?だから、してあげた人に気付かないで欲しいと思ったりもします。
仏教では「陰徳を積む」と言います。こういう気持ちを大切にしている人の夢の話を紹介します。夢の中で貯金箱が現れます。そこへお金を入れます。カランと音がします。空っぽの貯金箱に初めてお金を入れた音です。何年かしてまた同じ夢を見ます。今度はザクッという音です。だいぶお金が貯まっていますね。
皆さんも、夢の中の貯金箱にお金を貯めてみませんか?