中学・高校生の諸君へ
MENU »中学・高校生の諸君へ »第十五話 自分の身は自分で守る第十五話 自分の身は自分で守る
工事現場では、常に危険が隣り合わせ、パワーショベルなどの重機と接触したり、ダンプにひかれたり、高いところから転落したり、上から物が落ちてきて頭に当たったり、数え上げたらきりがない。その中で、事故や怪我もなく作業を続けられるのは、事前に危険を予知しているからだ。言葉を変えれば「どこに危険があって、どうすればよいか」わかっているからである。
例えば、通学時、交差点、青で横断歩道を渡っていた。そこへ同じく青で車が左折してきた。運悪くぶつかりヘルメットをかぶっていなかったので、頭を打ち重傷を負った。その時、あなたは「自分は悪くない。青で渡った。」と後悔の念なく言えるだろうか?確かに歩行者に気付かなかった相手の車が悪いかもしれないが、もし、死んでいたら「自分は悪くない。事故で死んだけど自分の人生は悔いがなかった。」と言えるのか、言えるはずがない。
あなたたちが、ヘルメットをかぶらないのは、髪型を気にしているのか、それとも自分は事故にあわないとでも思っているのか?二人乗り、飛び出し、信号無視、並列、無茶な横断などが危険であるのは言うまでもないが、普通に通学していても危険がいっぱいであることを感じてほしい。「行ってきます」と朝家を出て、「ただいま」と夕方家に帰る。「自分の身は自分で守る」この意味を家族で話し合ってほしい。