中学・高校生の諸君へ
MENU »中学・高校生の諸君へ »第三話 つまづきの石第三話 つまづきの石
キリスト教の説教で「つまづきの石」というものがある。皆さんが、石につまづくと言ったらどんな石を想像するだろうか?1メートル以上ある大きな石につまづくことは無いだろう。だいたいつまづくと言えば見落とすような小さい石である。人間生きていたら、いろんなことがある。時には人生につまづき、大きく傷つくこともあるだろう。しかし、後で思えばそのつまづいた石はたいてい小さな石である。何であんなことでくよくよしていたんだろうと思うものである。もう一つ、つまづいた人はつまづくまでどんな状態だったのだろうか?決して下を見て歩いてはいない。前を見て歩いていたはずだ。だから、石に気付かなかった。また、大きくつまづいて怪我をした人はどうだろうか?その人は思いっきり走っていたのだと思う。つまり、前向きで目標に向かって一生懸命走っている人は、大きくつまづき、怪我をすることもあるということだ。しかし、そんな人生につまづき、大きく自信を失った人は、自分は今まで前向きに目標に向かって一生懸命頑張っていたんだと思い出して、すぐに立ちあがって、また走り出してほしい。小さな子どもが父親と遊ぶため公園へ走って行っていた。その途中で転んでしまった。父親は子どもが泣いてしまうのかと心配していると、その子どもはスッと立ちあがり、ひざに付いた土を振り落として「父ちゃん、先に行っているよ。」と言って駆け出した。父親の方が泣いてしまった。