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MENU »中学・高校生の諸君へ »第四話 日の丸弁当第四話 日の丸弁当
日の丸弁当って知っているだろうか?
弁当箱の中身は白いご飯、そして真ん中に赤い梅干しひとつ。
ある運送会社での話。その会社の二代目が、ベテラン社員の弁当を見てびっくり。毎日、日の丸弁当。おかずはない。「○○さん、毎日、日の丸弁当で大丈夫ですか?おかずもなく、梅干しひとつ、ご飯だけでおいしいですか?」「ああ、二代目。わしは昼に、この日の丸弁当を美味しく食べられなかったら、午前中の仕事を本当に一生懸命したのかと反省するんじゃ。この日の丸弁当を美味しく食べられる、そんな仕事がしたいんじゃ。」
昔の人は、三ツ星生活といって、朝まだ夜が明けきれていない星が見えるころから起きて、仕事に出かけ、昼は梅干し(星)の日の丸弁当を食べる。そして、夜暗く星が出るころまで働いて帰る。そんな生活をしながら子どもを育ててくれた。私たちもまた、日の丸弁当を本当に美味しいと感じながら、食べられる充実した生活を送りたいものですね。